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はじめに
国土の狭い日本において、土地の有効利用の観点から、開発は水平方向ではなく、垂直方向に進むのは必然であり、
都心部においてはその傾向が顕著になってきています。垂直方向と言っても、地上階を高くするにも制約や限度があり、
地下方向に向けた開発が活発化しています。
これまで商業ビルや公共建物などに限られていた地下室が、近年は個人住宅に取り入れられることも多く、書斎やホビールーム、
あるいはワインセラーといった「知的空間」としての地下室が注目を浴びています。
しかし、ここで留意すべきことは、日本の都市は、概して河川や海岸線に沿って形成されていることが多く、地表の下は水で満たされて
いることが多いと言うことです。言い換えれば、地下水位が非常に高い土地に都市が形成されているケースが多いのです。
ここでは、そうした環境から地下躯体を保護する重要性、必要性をわかりやすくまとめてみました。
ご一読いただき、地下部分のコンクリートについて考えるきっかけになれば幸いです。
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